「エンジニアとしてのスキルを見るのはもちろんですが、求職者の人にも丁寧に会社のことを説明したいので、面接の場では一方的に質問するのではなく『対話』を心がけて行っています。」と語ってくれた採用担当の垣内さん。
▲採用担当の垣内さん(左)とデータサイエンス事業部マネージャーの小池さん(右)
前回の『【ワークスアイディ社インタビュー】DXで「働くをデザインする」とは?』に引き続き、今回はワークスアイディが未経験者もデータサイエンティストとして採用できる理由、どうして未経験からでも成長できるのかお話しを伺いました。
未経験でも育つ環境のワケ
ーーデータサイエンティスト志望者にとって、ワークスアイディと他のデータサイエンス事業を手がける企業との差は何でしょうか?
垣内:第一に、当社は未経験者の受け入れを拡大していることが大きな特徴です。データサイエンス事業を立ち上げて4年ほど経ち、クライアントとの関係性が構築され、余裕を持って未経験の方も受け入れられている状況です。
他のデータサイエンス事業を手がける会社の方にお話を伺うと、未経験者の受け入れまでは手が回らない状況が多いようです。
第二に当社には海外でデータサイエンスを勉強した社員や、海外で活躍の経験がある社員など経験豊かな人材が揃っています。魅力的なバックグラウンドを持ったデータサイエンティストが在籍しているので、そのような優秀な社員から知識や技術を吸収し、良い刺激を受けながら成長できる環境があるところも他社にはない魅力だと思います。
ーー多くの企業が未経験者の受け入れに未だ取り組めてない背景には、人材育成の難しさがあると思います。なぜワークスアイディでは未経験者を積極的に採用できているのでしょうか。
垣内:当社ではBtoB向けのデータサイエンティスト育成講座も手がけています。教育のナレッジが体系立てられているため、入社した方が安心して学べる環境が整っています。
スキル的な部分はもちろん、社員のマネジメントに力を入れていることも特徴ですね。1対1の面談や個人のキャリア形成サポートをはじめ、社内の知識や技術の共有を積極的に推進していこうという社風があるので、未経験の方を受け入れられるし、入社後も安心して業務に臨んでもらえると感じています。
ーー未経験から異業種への挑戦は勇気がいるので、そのようなサポートは心強いですね。
小池:入社した時は、できないことが沢山あって当たり前だと思っています。ミスを恐れるよりも、「1回間違えたら次は直す」と1つずつ着実に進めてさえもらえれば大丈夫だと感じています。
▲Aidemy Premiumを卒業しワークスアイディに入社した丹野さんも、大学ではデザインを専攻しており未経験からの挑戦です。
データサイエンスの会社だからこそ候補者も多角的に評価
ーーワークスアイディでは幅広い年齢層の方や多様な経歴の方を積極的に採用されている印象があります。
垣内:年齢が高い方でいえば、過去には60歳で採用した人もいましたね。
人としての魅力と意欲のある方なら、年齢関係なく採用しています。また、短期離職した方でも、その要素だけでマイナスの評価をすることはありません。自分で考えた結果、退職することがベストだと考えて新たなキャリアを模索されているという側面に焦点を当てると、自分のキャリアに対する能動性など、新たな魅力が見えてくると考えています。そのためにまずはいろいろな方と積極的にお会いするよう心がけています。
小池:私たちがデータサイエンスを手がける企業だからこそ、年齢という指標1つだけで決めつけず多角的にその人を見るようにしています。年齢が上がればその分経験も豊富で優秀な方も多いです。スキルや経験、様々な要素を総合的に見ているので、年齢だけで候補者の方を評価するようなことはないですね。
座学×実践で短期間でも成長
ーー未経験者にはどのような教育を行なっていますか。
小池:一般的な研修とは違い、動画を見たり、自分で手を動かしたりしながら自己学習を進めてもらいつつ、OJT(案件参画)を並行して行っていきます。動画を見ていても、実際の業務と上手く紐づかないと興味や意欲が掻き立てられないこともあると思います。学習しながら案件にも入ることで、先輩から直接「今学んでいることはここで使うんだよ」と教えてもらうことができ、自己学習とOJTを組み合わせることで未経験の方でも効率よく成長していくことが可能です。
▲インタビューの日は座学に取り組んでいた丹野さん(中央)。入社前から「早く現場の仕事に携わりたい」と語ってくれており、これから念願のOJTも始まるようです。
ーー少しずつできることから始めていけるんですね。
小池:例えば大学や大学院で統計、機械学習などを学んでいた人であればそこに関連する案件に入ってもらえますし、前職で営業をやっていた人であれば提案資料の作成や、プロジェクトのマネジメントに関わることを手伝ってもらうなど、その人に合わせて案件を選んでいます。
画一的に社員教育を行うのではなく、それぞれの成長スピードに合わせて、教育内容やOJTとして入っていただく案件も選択しています。
未経験者こそアウトプットに取り組んで
ーー資格補助制度があるとお聞きしましたが、社員の方はどんな資格を取られていますか。
垣内:データサイエンティストではPython系の資格やG検定を取得する社員が多いですね。他にもAWS の資格やネットワーク CCN などのインフラ関係の資格を取得している社員もいます。
ーー資格の保有は、面接の時に評価されますか。
垣内:資格取得のために努力された点は評価できるのですが、これが絶対的な強みになるかというと、必ずしもそうではありません。資格取得はあくまで手段の一つで、資格を持っているかより、資格取得に伴って実力がついているかが重要です。
先程も申し上げた通り、資格という1つの指標だけでなく、候補者それぞれの人としての魅力や意欲などを多角的に評価していきたいと思っています。
ーー未経験からデータサイエンティストを採用する場合は何を重要視していますか。
垣内:技術面に限らず、何事にも能動的に物事のキャッチアップができる人を採用しています。IT業界の仕事は探求し始めたら終わりがないので、「ここまでで終わり」と決めつけず、興味をもって自分で前に進んでいけるかというところを面接でも見ています。
ーーデータサイエンティスト志望者はどんな準備をするべきでしょうか。
垣内:できるだけアウトプットに取り組んでほしいです。面接で「何を学習してきたか」と
インプットについてアピールする人が多いですが、それよりも実際「何をやってみたか」の方が大事だと感じています。
そして未経験の方の場合、質にこだわるよりまずは数をこなしてみてください。様々なアウトプットをいろいろな方向から試みる能動性を期待しています。
ーーデータサイエンティスト志望の人へのメッセージをお願いします!
垣内:データサイエンティストは、データを可視化したり、分析したりするエンジニアリングの領域に加え、コンサルティング能力も必要となり、技術や多様なスキルが複合的に関わってくる面白い領域です。私が今でもエンジニアを続けていたら、間違いなくデータサイエンティストを目指していたと思います。
当社のように未経験からのデータサイエンティスト登用は非常に稀少です。興味と意欲を持ち合わせている方がいれば、ぜひチャレンジしてください!
小池:やる気があればどんな人でもウェルカムです。少しでも興味があればぜひワークスアイディに来てください。個人的には「ドヤ顔で何かを語りたい」、「誰かを論破したい」という挑戦的な性格の人が当社に入って来てくれたら面白いと思っています。そしてその希望を叶えるためのスキルは間違いなく身につくと思っています。自分の主張をデータを基に根拠立てて、「何があれば相手は納得してくれるか」を学んで行けば活躍できること間違いなしです。