前回の『【エスタイル採用担当インタビュー】データサイエンティストに求められるものとは?』に引き続き、株式会社エスタイルで現役データサイエンティストとして活躍する木村さんと、Aidemy Premium卒業生として入社した山上さんにインタビューをしました!
▶︎山上さんの過去の転職成功インタビューはこちら
先輩社員木村さんと研修期間中の山上さんの、リアルなデータサイエンティストトークをお楽しみください!
▲データサイエンティストの山上さん(左)と木村さん(右)
未経験からデータサイエンティストへ
ーー自己紹介をお願いします。
山上さん(以下山上):前職は電気メーカーのマーケティング企画部に所属していて、2022年4月にエスタイルにデータサイエンティストとして転職しました。現在は研修期間の真っ最中です。
木村さん(以下木村):私は2021年5月にエスタイルに入社しました。前職では決済系の事業開発に携わっていたのですが、働いていく中でもっとデータを活用したいと考えるようになりました。そのためにはまず自分のデータ活用スキルを上げる必要があると考え、転職しました。
ーーデータサイエンティストを目指したきっかけはなんですか。
木村:事業開発の立場でビジネスを作っていく時に、「データを使ってうまくマネタイズしたい」と考えても、実際にどのデータをどのように使って対応すべきかは、データ分析の経験や知識がないとわかりません。エンジニアに転身し自ら手を動かし学んでいくことは、一見遠回りに見えるかもしれませんが、今後事業開発を行っていくためにはむしろ近道だと思い、一旦事業開発から離れてデータサイエンティストになることを決意しました。
山上:前職で在籍していたマーケティング部は時間がない中で闇雲にキャンペーンを打ち出している状況で、これはあまり良くないなとずっと感じていました。この課題をデータを活用して解決したいという思いからデータ分析を学び始めたことが、データサイエンティストを目指したきっかけでしたね。
ーー転職活動のエピソードを教えてください。
山上:私はエスタイル1社に絞って応募しました。Aidemy Premiumで行われた企業説明会イベントで、社内の雰囲気や業務内容を聞き「もうここしかない!」という気持ちになりました。
もしエスタイルに入社できていなかったら、多分転職していなかったと思います。
普通の面接では「その会社で何がしたいか」を聞かれることが多いと思いますが、エスタイルの最終面接では「将来何がやりたいか」と自分自身のビジョンを問われました。私はサッカーがすごく好きなので、最終的にサッカーに関わる分析の道を歩みたいという話をしましたね。
木村:私も実は転職活動で選考を受けたのはエスタイル1社のみです。やはり未経験からデータサイエンティストに挑戦できる企業は、そう多くはないと思います。
エスタイルの選考では、最初に人事と話をして意気投合し、次の代表面接でもすごく話が盛り上がり、面接中に「ぜひ来てください」と言って貰えました。
ただ前職は上場企業だったため、ベンチャー企業に転職して本当に大丈夫かなという不安が拭いきれず…。しかし最後のCTOとの面接で実際会社に訪問して入社意思が固まりました。CTOからの話や会社の雰囲気から「ここでなら成長できる。」という思いが確信に変わり、上場企業で安定を得るより、エスタイルに転職するメリットの方がはるかに大きいと感じました。またこのメンバーとなら楽しく働けそうだなと思ったのも決め手の一つです。
ーー大企業からベンチャー企業への転職は勇気がいりますよね。山上さんも前職は大手企業とのことですが、転職に不安はありませんでしたか。
山上:不安がなかったと言えば嘘になります。しかし今の時代、大企業も将来どうなるか分からない…。それならそこに留まり続けるよりも社会で通用する技術を自分で身につけた方が価値があると思い、入社を決めました。
木村:エスタイルでは大企業のように業務が細分化されておらず、上からのオペレーションが固定化されていません。そのため、データサイエンティストとしての経験が浅くても、早くから様々な業務を経験し、成長することが可能です。入社年数に関わらず若手でも大きな裁量権が与えられる中で、自分自身や会社の成長を見据えて自由に行動ができる面白さは、大企業ではなかなか味わえないんじゃないかと思います。
一方でエスタイルのクライアントは一部上場の大手企業が多いため、規模の大きい案件に携わることも可能です。大手企業から転職した他メンバーも、エスタイルは前職より成長できる環境だと話していますね。
業務に革新を。データから価値を創出できる人材に
ーーデータサイエンティストとはどんな仕事ですか。
▲お気に入りのバーカウンターで作業する木村さん。
木村:ビジネス力、データサイエンス力、そしてデータエンジニアリング力。この3つの要素を求められるのがデータサイエンティストの仕事です。
例えばアパレル企業が在庫問題を抱えているとします。コンサルタントであれば、その問題を解決する方法を提案して終わりです。一方データサイエンティストはそこからさらに問題解決に踏み込んだアクションを起こします。課題を可視化した上で、「このデータを使いましょう」、「AIのモデルを作りましょう」と提案をし、データを使って分析をしたり、AIモデルを作成したりして、課題の解決まで自ら手を動かしながら伴走するイメージです。
山上:簡単なことではありませんが、それがデータサイエンティストの本来の仕事だと私も思います。
木村:ただ人や企業によってデータサイエンティストの定義が全然違います。例えば企業によっては先ほど話した業務が細分化されていたり、マーケティングのチームが一部を担っていたりすることもあります。研究開発に従事しているデータサイエンティストもいますね。
ーーデータサイエンティストの仕事の面白さとは何でしょうか。
木村:データを扱う人次第では、そのデータが何の意味も成さない事もありますが、データサイエンティストはそこからこれまでにない価値を創出できると考えています。
例えばアパレル業界では、どの服を何枚店頭に出すのかということを、何十年も働いている人が経験から決めている。けれどデータを使えば過去の売り上げや傾向から必要な商品の予測ができるんです。人間が長年積み上げてきた経験でしか解決できなかった問題を、データで解決できるのはすごくかっこいいなと思います。今まで属人的に行っていた業務をデータで生産的に変えていくことができる、そういうところに面白みを感じますね。
ーー仕事で大変なことは何ですか。
木村:成果を出すことへのプレッシャーを感じることはありますね。案件として企業からお金をもらっているので、何らかのバリューを創り出さなければなりません。一方でAI関連のプロジェクトで成功するのは3割程度と言われることもあります。今まで人間が取り組んで成功しなかったことを、データやAIを使って実現することは容易ではありません。計画段階では上手くいっても実際は思ったように進まない事もあります。それでも結果は何かしら出さなければいけない、そこが大変なところですね。
ーーデータサイエンティストに向いてる人とはどんな人だと思いますか。
木村:やりたいことがあって、どんどん突き進めていける人が向いていると思います。エスタイルには明確な目的意識を持っている人が多く、自発的に動いていける社員ばかりです。土日に集まって自主的に勉強会をしたり、自分でパソコンを作ったり。こうした行動を積み重ねることで、個人のスキルアップにつながって案件のパフォーマンスも良くなるんですよね。「なんとなくデータサイエンティストになりたい」というだけでは志望動機として弱いかもしれません。
ーーコウキシンがあり、目的意識がはっきりしている人がデータサイエンティストにも向いていて、エスタイルにも合ってるということでしょうか。
木村:そうですね。
山上:個人的にもそういう人と働けるのがエスタイルの楽しさの1つだと思っています。いろいろな人のバックボーンや未来の話、人生の話を聞くのが大好きですし、そうした話は自分自身にも還元できる。エスタイルには話題が豊かでコミュニケーション能力が高い人が集まっているので楽しいですね。
業務・制度・教育の3つで成長を循環させる
▲案件に取り組む木村さん(左)と、研修中の山上さん(右)
自社内で業務にあたるため、他のメンバーと常にサポートしあえる環境です。
ーーアサインされる案件はどのように決まりますか。
木村:本人のやりたいことやビジョンをヒアリングし、性格も考慮した上でアサインされる案件が決まります。できるだけ本人の希望とマッチングするようにはなっていますね。100%希望に応えられるわけではないですが、メンバーのモチベーションやより良いパフォーマンスにも繋がっていくので、出来るだけ本人の希望が考慮されます。
ーー会社が社内業務の枠を超えて、メンバーの将来まで気にかけていくというのは、エスタイルの特徴の1つですね。
山上:少なくとも前職ではなかったですね。会社内での昇進話とかはありましたが、「人生で何がしたいか」というところまで踏み込んで会社側が考えてくれることはありませんでした。
木村:代表・宮原は「内発的モチベーションで仕事をして欲しい」とよく言います。自分の進みたい方向を見定めてそこに向かって進んでいくことで、メンバーも自己実現でき、結果的に会社にも還元されるという考えです。そのように考えている企業はなかなかないのではないでしょうか。
ーーエスタイルは残業も少ないという話を聞きましたが…
木村:ほとんど皆18時には帰ってます。
山上:実は入社するまで疑っていたのですが、本当に皆さん定時で帰っています。
木村:もちろんプロジェクトによっては忙しい時期もありますが、基本的に残業はしません。
ーーメリハリをつけて働いているんですね。
木村:なるべく早く仕事を終わらせて、自分の勉強がしたいという人も多いですね。「そこまで勉強する!?」と思う事もあるくらいです。
山上:個人的には、前の会社に居たときは会社の仕事が終わってから家でデータ分析の勉強をしていたので、その時と比べるとだいぶ時間に余裕ができたと思います。学びたいことを仕事としてできている、ということも大きいかもしれません。
木村:自主勉強は義務でもないので、本当に好きだからやっているにつきますね。私は本を読んだりYouTubeで動画を見たりするくらいです。
山上:趣味と仕事が一緒になってる感覚の人が多い気がします。
木村:会社のカルチャーもその背景にあると感じています。エスタイルではバリューとして「Collictive」「Holic」そして「Explore」の3つを掲げています。Collectiveは「1人ではなくチームプレーで切磋琢磨していこう」、Holicは「熱中していこう」、Exploreは「探索していこう」という意味合いで、その3つのバリューのコアに「コウキシン」があります。「自分がワクワクして面白いと思えることに皆で突き進んで行こう」というカルチャーがありますね。
ーー成長したい人をサポートする福利厚生も充実している印象です。
木村:福利厚生は成長したい人には非常に魅力的だと思います。書籍購入制度は頻繁に利用していますね。
スキルアップのために年50万円までの補助が出る「コウキシン50」も、みんな利用しています。
山上:「コウキシン50」を使って資格取得を目指している人が多いです。例えばG検定や統計検定2級は人気の資格です。
木村:本当に成長するための福利厚生が充実してます。
ーー社内教育について教えてください。
山上:入社したばかりで今まさに研修を受けている最中ですが、非常に内容が充実していると感じています。メジャーな教材はもちろん、自分では探し出せない少しマニアックだけど質の高い動画も紹介してくれるので、とても興味深いですね。入社前にAidemy Premiumで基礎的なことは学んで、G検定も取得しているので、安心して研修を受けられています。
木村:人によっていろいろな捉え方があるとは思いますが、コロナで完全在宅になった会社も多い中、エスタイルは半分在宅、半分出社という形をとっています。未経験者が多いからこそ教え合える環境を維持することは大切だと思います。
山上:今日も基礎的な研修を受けているのですが、先輩から「この技術はこういった案件でこんなふうに使われるよ」と細かいところまで教えてもらっています。
木村:今後は既に実務に携わっているメンバー向けの「エスタイルユニバーシティ」という新しい研修も実施予定です。元々アメリカのデータサイエンス企業の日本法人の社長をしていたCTOや社外取締役が監修しますので、ますます教育内容が充実して、未経験の方にはより魅力的な環境になると思います。
コウキシンで自分も周りも変えたい人へ
▲先輩、後輩関係なくメンバーの距離が近いのもエスタイルの魅力
ーー将来のビジョンを教えてください。
木村:課題解決に長けたデータサイエンティストになることです。いずれはまた事業開発に戻り、その領域のデータを活用して世の中の課題に向き合っていきたいです。そのために必要なスキルを満遍なく身につけたいですね。あとはエスタイル自体を自分が中心となって成長させていきたいなと。自分が会社に貢献して、その結果上場することができたら、すごく良い経験になるなと思っています。
山上:私はデータを活用して様々な物事の質を底上げしたいと考えています。僕の夢であるスポーツで例えると、試合の質が上がれば海外から優秀な選手や監督が集まり、それを見に来るお客さんもどんどん増えていく。そうした好循環を生み出すための根底となる部分の質を上げる仕事に携わりたいです。
ーーどんな人と一緒に働きたいですか。
木村:お互い高め合える人です。良い意味で周りに影響を与える人がいると、好循環ができあがるんですよね。
山上:やっぱり夢を持っている人がいいなと思います。代表・宮原も含め一見クールでも実は熱い方が多いので、そういう人と働きたいです。
ーーデータサイエンティストを志望されている方にメッセージをお願いします!
木村:エスタイルは楽しみながら自分の市場価値を上げられる会社だと思います。自分の目指したい姿にも、この会社で働くことで近づけるはずです。メンバーの雰囲気も良くお互いリスペクトし合いながら働ける環境ですので、入社して後悔しない会社ですよ!
山上:データサイエンティストはかっこいい仕事だと私は思っていますが、華やかなイメージの裏側では大変なこともあり、簡単な仕事ではありません。憧れだけではなく、目標と覚悟を持ってこの世界に飛び込むことが大切かなと思います。