人間の職業が奪われる?
人間の職業が人工知能によって奪われるのではないか、という噂は誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか?
2015年、野村総合研究所が日本国内における合計601種の職業について、人工知能で置き換えられる確率を計算したところ、日本の労働人口の約49%が、10~20年後に技術的には人工知能に置き換えられる職業に就いていることが判明しました。代替可能性が高い労働人口の割合について、イギリスおよびアメリカの確率が並べられていますが、3国の中では日本がトップの値を記録しています。
10〜20年程度で自動化される職種
人工知能によってもたらされる職業への影響について最も参考にされている文献のひとつが2013年に発表された、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の論文「雇用の未来」です。オズボーン氏によれば、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至りました。
http://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf
さらにこの論文では統計学を用いて、将来、人工知能で代替可能な確率を、「手先の器用さ」「芸術的な能力」「交渉力」「説得力」などをもとに、702種の職業それぞれについて出しています。
人工知能によって代替される可能性が低い職業
- レクリエーションセラピスト
- 最前線のメカニック、修理工
- 緊急事態の管理監督者
- メンタルヘルスと薬物利用者サポート
- 聴覚医療従事者
- 作業療法士
- 義肢装具士
- ヘルスケアソーシャルワーカー
- 口腔外科
- 消防監督者
- 栄養士
- 施設管理者
- 振り付け師
- セールスエンジニア(技術営業)
- 内科医と外科医
- 指導(教育)コーディネーター
- 心理学者
- 警察と探偵
- 歯科医師
- 小学校教員
分野で言うと、「経営」「財務」「エンジニア」「教育」「芸術」「ヘルスケア」などが、人工知能による影響は小さいとされています。
クリエイティブな発想を要求される芸術や、ひとの感情と触れ合うセラピスト、最先端の技術を扱うエンジニアなどは、さすがに人工知能には置き換えることが難しい、という理由が考えられます。
人工知能によって代替される可能性が高い職業
週間現代によって発表された2020年に人工知能によって自動化される可能性が高い職種が下記です。
分野で言うと、「物流」「営業」「事務」「サービス業」「製造業」などが将来人工知能によって代替されると判断されているようです。
まとめ
世間で人工知能が広く使われるまでにはまだ時間がかかりますが
いずれ広まってくるのは間違いないです。
今自分がやっている、あるいはやろうとしている仕事が「将来残る仕事か?」、「需要が高まる仕事か?」
というのは、現代だからこそ考え続けなければなりません。