「働くをデザインする」を合言葉にITを軸とした幅広いサービスを提供するワークスアイディ株式会社。現在データサイエンティスト事業を拡大中の同社では、未経験者も積極的に採用しており、Aidemy Premium卒業生も活躍中です。
▶︎未経験からワークスアイディに入社したAidemy Premium卒業生丹野さんの記事はこちら
今回はデータサイエンス事業部マネージャーの小池さんと採用担当の垣内さんに、データサイエンティストの業務内容や未経験者を積極採用する理由、未経験から活躍する秘訣などについて、お話を伺ってきました。
▲データサイエンス事業部マネージャーの小池さん(左)と採用担当の垣内さん(右)
前編後編の2本立てで、前編となる本記事ではワークスアイディの事業内容やデータサイエンティストの仕事内容などをお伝えします!
▶︎後編:『【ワークスアイディ社インタビュー】 未経験からでも挑戦できる秘密とは?』
「職種の豊富さ」「未経験でも挑戦できる」が入社の決め手に
ーー自己紹介をお願いします。
垣内:ワークスアイディ入社前から採用担当として3年ほど働いており、当社には2021年10月に採用担当として入社しました。採用に携わる前は7年間エンジニアとしてキャリアを積んでおり、インフラエンジニア、開発エンジニアとして働いたのち、プロジェクトマネジメントも並行して行なっていました。
小池:私はワークスアイディに2015年1月に未経験からエンジニアとして入社しました。前職は全くの異業種で、当時は特にやりたいことも見つかっておらず、なんとなく「かっこいいから」というイメージでエンジニアに転職を考えていました。現在当社の選考を受けてくださる多くの方と同じく、「未経験からでも挑戦できる」という点に惹かれてワークスアイディの選考を受けました。
ーー採用担当として垣内さんがワークスアイディに入社した決め手はなんでしたか?
垣内:採用担当として守備範囲を広げたいと考えていたところだったので、エンジニア職種の幅広さが何より魅力的でした。職種の数だけアプローチ方法を考えることが求められるため成長できると考え、入社を決めました。
ーー小池さんはエンジニア未経験としての入社で、どのようなキャリアパスを歩んできたのでしょうか?
小池:最初は2、3年ほど IT エンジニアとしてクライアント先で設計や開発、テストなど一通りの業務に従事してきました。
できることも増え、そろそろ違うことにも挑戦したいと感じていた時に、ちょうど福岡支店のIT部門立ち上げに携わる機会に恵まれました。福岡支店のエンジニア数も増えてきたところで、今度はデータサイエンス事業を新たに始めることになり、初めのうちはそのまま福岡でデータサイエンティスト見習いとして関わり始めました。
その後東京に帰ってきて、現在はデータサイエンス事業部で取りまとめ役を担っています。東京は元々1、2人しかデータサイエンティストがいなかったのですが、未経験者の採用と教育を積極的に行い、今では30人ほどの規模になっています。
社員のキャリアを大切にする。だから会社も社員も成長できる
ーーワークスアイディについて教えてください。
垣内:簡単に説明すると、非常に手広くDX 推進に関わっている企業です。お客様からデータを預かって分析や解析、コンサルティングをすることもあれば事務作業の自動化を行うこともあります。
データサイエンティストだけではなく、インフラエンジニアや開発エンジニアも社内に在籍しているため、クライアントに課題解決のためのアプローチが幅広くできる会社です。
このような社内エンジニアの職種の幅の広さは社員にとっても大きなメリットとなっています。1つの職種に縛られることなく、社内でキャリアチェンジが柔軟に行えることは他の企業にはない魅力だと考えています。クライアントだけではなく、社員にとってもまさに「働くをデザイン」していける会社ですね。
ーー転職希望の方に伝えたい、ワークスアイディの魅力や特徴は?
垣内:個人のキャリアを大切にしていることが当社の大きな魅力だと感じています。社内公募制度やヘッドハンティングの制度があり、キャリアチェンジの観点で非常に柔軟性があります。
開発エンジニアからデータサイエンティストになっている社員もいますし、今後はデータサイエンティストから別のエンジニア職種にキャリチェンジする社員が出てくる可能性もあります。
個人の要望に応え一人ひとりのキャリアプランを尊重することは、結果的に社員の定着率アップにもつながり、会社にとっても良い結果を生み出すと考えています。
また女性にとって働きやすい職場であることも特徴です。IT業界は男性比率が高くなりがちですが、当社では社員の4割が女性で、開発リーダーとして活躍している者もいます。出産後の現場復帰率も100%と、ライフステージに変化があっても働きやすい環境です。
一気通貫でクライアントのビジネスをサポート
ーーデータサイエンティストの主な業務内容を教えてください。
小池:業務内容は多岐に渡りますが、メインの仕事はクライアントから得たデータを可視化、分析、予測などを行った上で、それを基にクライアントのビジネス課題の発見と解決に役立てていくことです。ビジネスをこれからどのように拡大していくか、どうやって売り上げを上げ、コストを下げていくか、そうした様々な課題にデータを用いてアプローチしていきます。
ーーどのような業界のクライアントが多いのでしょうか。
小池:本当に様々ですね。自社ECサイトを持ったWEB系企業は多いですし、医療業界の案件もあります。他にも製造業の分野で、人手不足が深刻化する中で経験豊富な技術者の技を伝承をするためのプロジェクトもありますね。幅広い業界のプロジェクトに携わることができます。
ーー他のデータサイエンス事業を行っている企業との違いはありますか?
小池:ワークスアイディの強みは、「データサイエンスのみ」、「開発や運用保守のみ」ではなく、それらのアプローチ方法が社内で全て揃っている点だと思います。
データサイエンスをやる上でシステム的な技術は絶対に必要となるので、インフラを整えたり、アプリを作ったり、さらにそのあとの運用保守まで自社内でワンストップで行うことができます。一気通貫でクライアントに寄り添えることは、ワークスアイディならではですね。
ーー今まで小池さんが参加したプロジェクトについて聞かせてください。
小池:ゲームが大好きなのですが、たまたま自分がプレイしているオンラインゲームを作っている会社の分析を担当したことがあります。ガチャがどれくらい売れているか、いつどれくらいのユーザーが入ってきて何のコンテンツで遊んでるか、といった内容を分析したのですが、自分が遊んでいるゲームを分析できる機会なんて滅多にないので、非常に楽しかったです。
「かっこいい」だけではない。地道な作業がデータサイエンティストの仕事の根幹
ーー仕事のやりがいは何ですか。
小池:データサイエンティストはデータや数値を用いてアウトプットすることが主な業務のため、客観的なデータに基づいて仮説を立てプロジェクトを遂行していくことが非常に楽しいです。
企業上層部の人でも、人や場合によっては感情論や理想論で案件を進めてしまうことが未だにあるのが現状です。そういう時データから得た客観的証拠に基づいて、ご納得いただけるよう話を進めていけるのは、この仕事の醍醐味かなと思います。
ーー仕事で特に大変なポイントがあれば教えてください。
小池:「データサイエンティスト」はキラキラした仕事のイメージを持たれがちですが、実態はかなり地味な工程が多いです。クライアントから預かったデータを隅から隅まで見て、どこがおかしいかを地道に探すこともしばしばです。
また「 DX・AI をやりたい」とご相談いただくことは多いですが、そもそも何がしたいのかが全く明確になってないことも多いです。クライアントのニーズを粘り強く聞き出していく作業は、時に大変だと感じることもありますね。
▲「『データサイエンティスト』って華やかなイメージですが、地道な作業の積み重ねです」と語る小池さん
ーーどんな人がデータサイエンティストに向いていると思いますか。
小池:いろいろな事に興味を持てることと、自走力の2つが大事だと思います。
データサイエンティストの業務はどこからどこまでやるかの線引きが明確にあるわけではないので、その点でも多くのことに興味を持てることは大きなアドバンテージになりますね。
例えば業務範囲にこだわりを持ちすぎて「分析だけ」「機械学習だけ」「コンサルだけ」となると、成長の幅が狭まってしまいます。いろいろなことに興味を持って自分の成長の幅を広げてほしいですね。
またデータサイエンスは専門性が高い分野のため、他人から教えられたことだけでできる仕事は限られています。そのため自らいろいろなスキルを吸収していける人が向いていると思います。
成長したい人こそSESという選択を
データサイエンティストやエンジニアとして働く場合、自社オフィス内でのみ勤務する企業もあれば、プロジェクトによってクライアント先に常駐し働く企業(SES)もあります。ワークスアイディではクライアント先に常駐する形で活躍する社員も多いそうです。異業界ではあまり馴染みのない勤務形態だからこそ、今回ワークスアイディにSES企業ならではのお話しも聞かせていただきました。
ーー転職希望の方から「クライアント先常駐の案件にアサインされた場合、わからないことがあっても聞けないのではないか」と不安を伺うことがあります。その点はいかがでしょうか。
小池:当社ではそうした不安を感じさせることがないよう、安心して働ける環境づくりを徹底しています。未経験の人は当社の先輩がいたり、しっかり社員同士で教え合える社風や教育体制が整っていたりするところに配属します。
私たちの大事な社員を預けるわけですから、配属先のクライアントはしっかり選んでいます。
ーー異なる場所で働く社員をどのようにサポートしているのでしょうか?
小池:クライアント先に常駐になったとしても、ワークスアイディに入社してくれたからには当社社員としての意識を持って欲しいですし、現場先の業務だけで完結してほしくないと思っています。そのため社員の状況には常に敏感でいるよう心がけており、こちらから積極的に声がけをしてコミュニケーションをとるようにしています。
日々チャットツールで交流するのはもちろんのこと、「ちょっと今ビデオ通話できますか?」と気軽に会話できる場を設けたり、現場に直接出向いて面談を行ったりすることもあります。サポート体制は今後さらに強化する予定です。
ーー働く場所が異なっても日々密接にコミュニケーションをとっているんですね。
小池:そうですね。オンラインツールを利用して、いつでも社員同士でコミュニケーションをとることが可能です。
垣内:今年からはさらに横の繋がりを作っていけるような施策を運用しています。
データサイエンティストやエンジニアといった職種関係なく、入社1年未満の社員同士で、同期としてコミュニケーションを定期的に取ることができる場を提供しています。中途入社だと同期がいなくて孤独感を抱いてしまうこともありますが、自分と近い立場のメンバーと交流する機会になればと考えています。
ーー他にも社員ケアの制度があれば教えてください。
垣内:入社1年目の社員に対して採用担当から定期的にアンケートを実施し、ヒアリングをしています。希望者に対しては面談も行っていますよ。
新入社員以外にも、キャリアや仕事の状況を聞く機会を定期的に設けたり、1on1面談も実施しています。
チーム単位のコミュニケーションを活発化させるために、オンラインでチーム会を開催して密にコミュニケーションをとる動きもありますね。
▲インタビュー当日もオープンスペースで談笑する社員のみなさんの姿を発見。
和やかな雰囲気で「社員同士のコミュニケーション活性化に力を入れている」とのお話にも納得です。
ーーSESの魅力を教えてください。
小池:SESでは様々な業界のプロジェクトに携わることができるので、多様なスキルが身につきます。これは私自身が当社でエンジニアとして働き実感したことです。
例えば自社製品を作っている企業にデータサイエンティストとして入社した場合、良くも悪くも社内で必要とされる業務知識や分析スキルしか身につかないという面はあります。
データサイエンティストやエンジニアを目指す方は、「自分がどう成長したいか」「何がやりたいか」で企業を選ばれるといいと思います。様々なスキルを身につけたいのであればSESですし、何か一本に絞り成長したいのであれば、自社開発に特化した企業に入る選択肢が見えてくるのではないでしょうか。
▲弊社社員T(右)と小池さんで記念に1枚。皆さん本当にフレンドリーです。
次回は「なぜ未経験からでもデータサイエンティストを目指せるのか?」を深掘りしていきます!